MaruMine’s blog

発達障害者の愚痴やプログラミング、ゲーム開発なんかについて書きます。

発達障害はプログラマが向いてる

注意:この記事では「コミュニケーション障害」を略して「コミュ障」という表現を多用しております。自分はこの表現は好きではありませんが、略さないと文章が長くくどくなるので敢えて略させて頂いております。

 

 MaruMineです

 タイトルに書いてある事は大嘘です。発達障害者でも個人差はあります。なので、オススメのしごとでプログラマーなんて書いてあるサイトをブックマークしてるかたは即刻解除しておきましょう。当てになりません。

 

 なぜプログラマーが向いてるのが嘘なのか?もともと向いてると言われてる根拠が「プログラマはコミュ障が多いからコミュ障である発達障害者なら務まる」という考えから来てます。また「発達障害は決まった動きが好きなので決まった通りに動くプログラミングとの相性は良いです」とも言われてます。僕はこれも嘘だと思います。ではなぜ嘘だと断言するのかその理由を述べていきます。

 

 プログラマはコミュ障が多い

 最初に言います。これは嘘です。プログラマという職業はコミュニケーションが必須な仕事です。報連相と聞くと時代遅れな価値観だ、今どきはそんなのしなくてもいいと思う方は間違ってます。プログラマ報連相が重要な仕事は無いのです。

 自分は前の前の仕事でプログラミングをやっていたのですが、仕事の途中で分からない事は当然ありますので、質問しなければなりません。さてここで問題なのですが、質問はコミュニケーションに含まれるでしょうか?考えるまでもなく含まれるのです!人同士の対話が発生しますからね。こちらは何がわからないかを相手に伝える、相手はそれに答える。こういったコミュニケーションが発生します。このとき自分が何がわからないのかを整理して簡潔に質問する必要があります。いちいち自分の席まで来て貰って具体的にどんなトラブルに見舞われてるかじっくりチェックしてくれる時間はありません。さて、この情報を整理して簡潔に伝えるという作業をコミュ障にとって簡単だと思いますか?簡単ではありません!とてもむずかしい事なんです。コミュニケーションとは意思疎通です。つまり自分がいいたい事をうまく伝えられないとはじまりません。また、相手が言ってる事を理解する必要もあります。これが苦手な人にとってもプログラマーは苦痛だと言えるでしょう。また、作業や調査を任されるときがありそれらが終われば報告しなければなりません。あるいは仕事が終わったときに今日の進捗を報告する必要もありますし。問題を発見したらredmineに共有する必要もありますね。あるいはドキュメントの作成なんかも読んだ人がわかりやすく書かなければいけないのでこれも広義におけるコミュニケーションと言えるでしょう。とにかくプログラマーという仕事はコミュニケーション能力が高くないと務まらない事がわかったかと思います。

 

 プログラムは決まった動きをする

 これは半分ほんとで半分嘘です。プログラムは書かれた通りに動くものであるので、ある意味決まった動きをします。ですが、意図通りに動くとは限らないのです。文法が間違っていればエラーが出ますが、変数の値を間違っていたりすると想定外の結果になったりしますしその場合きちんと動作はしているのでミスを発見しにくくなります。そうならないための工夫はいろいろありますが、決まった動きをするからと言って簡単なものではありません。また、WebエンジニアになるとOSS(Open Source Software)を使う事が多くなります。phpのLaravel、WordPressSymfonyだったりJavascriptのVue.jsやreact、Angular、Node.js等多岐にわたります。これらは日々不具合が報告されたり、更新されたりしますので、フレームワークのある機能を使ったけど想定通りにならなかったという事も起こり得ます。そしてその原因は開発者自身が見落としていたバグだったりします。バグと言ってもコンピューターがプログラムに書かれた命令を無視して勝手なコードを実行するわけではないのです、あくまで書かれた通りに実行しているに過ぎない。これが決まった動きをするの真実です。人間がプログラムを書くので想定外の動きをする事は十分にありえます。

 具体的な例を出すと2038年問題が挙げられます。これはコンピュータ上で扱える時間に上限がある事で起こる問題で、2038年1月19日3時14分7秒を過ぎると値が上限を超えてしまいます。なので時間が正確に扱えてる事を前提としたプログラムなんかは不具合を起こす可能性があるわけです。なので決まった動きをするから相性がいいというのは本質からズレた考え方と言えるでしょう。

 

 結論

発達障害者はプログラマが向いてるというのは間違い。そもそもプログラミング習得で躓く可能性すら考慮されてないので宛になりません。ただ「発達障害者ならば向いてる」というのが間違いなだけで「発達障害者ならば向いてない」という事にはなりません。現役のプログラマー発達障害の方はいますからね。彼らは能力が高いか、自分に合った環境を提供してもらう等で職場に適応する事でプログラマとして続けていけるのだと思います。もし発達障害当事者でプログラマになりたいという方がいれば、止めはしませんが上記の理由だから自分でもできると思われてるのであれば即刻辞めて本当に自分に向いてる事を磨いた方が賢明です。また、プログラミングができてもコミュニケーションで躓くケースもありますのでそちらも注意です。プログラミングができる=プログラマとして働けるとは限らないので。